ワーキング・ホリデー (Working Holiday) とは、二国間の協定に基づいて、青年(18歳?25歳または30歳)が異なった文化(相手国)の中で休暇を楽しみながら、その間の滞在資金を補うために一定の就労をすることを認める査証及び出入国管理上の特別な制度である。
日本政府とワーキング・ホリデー査証(ビザ)に関する取極又は協定を結んでいるのは発効順にオーストラリア、ニュージーランド、カナダ、韓国、フランス、ドイツ、イギリス、アイルランドの8か国である。
原則として各相手国ごとに一生に一度しか利用できない。ただし、オーストラリアについては2005年11月より一定の条件を満たすことにより2回目のビザ取得が可能になった。
ビザに関する申請条件などは絶えず変化しているため、申請にあたっては各国の大使館やイミグレーションが開設している公式ページや、社団法人日本ワーキング・ホリデー協会のページなどで公式な情報を確認することが重要である。
目的
この制度は、両国の青年を長期(1年?1年半)にわたって相互に受け入れることによって、
広い国際的視野をもった青年を育成
両国間の相互理解、友好関係を促進すること
が目的とされている。
また、青年自身にとっては海外生活を長期かつ総合的に体験できる場・自分探しの場ともなっている。
日本におけるワーキング・ホリデー制度の歴史
日本政府は、次の各国とワーキング・ホリデー制度に関する外交上の取極・協定を結んでいる。日付は発効日。
日本人に対するフランス政府発給のワーキング・ホリデー査証は、フランスのヨーロッパ県においてのみ有効。海外県・海外領土(ギアナ、ポリネシア等)で行使することはできない。当該海外県・海外領土在住のフランス人が日本政府から同査証の発給を受けることは可能。
イギリス人に対する日本政府発給のワーキング・ホリデー査証は、英国国籍法上の分類(6つ)のうち連合王国市民(British Citizen - GBR)保持者のみ発行対象。
口上書・協定上の Working Holiday の日本政府外務省による正式和文表記は「ワーキング・ホリデー」であるが、一般には中黒(・)を省いたり、「ホリデー」を「ホリデイ」とする、などの表記も用いられる。
また、2006年4月24日、小泉首相(当時)は新たにデンマーク、イタリア、アイルランドとの間においてもワーキング・ホリデー制度を検討中であるとした。
オーストラリア
最初に取極を結んだオーストラリアの人気は高く、日本からワーキング・ホリデーを目的に渡航する青年は毎年約1万人と全ワーキング・ホリデー制度利用者(メーカー)の半数を占めている。特に日本から最も近く、直行便の出ているケアンズを選ぶワーキング・ホリデーメーカーが多い。同じ理由で、直行便の出ていないアデレードやタスマニアなどは、他都市経由にて入国する必要がある。
さらに、オーストラリアは2005年から過疎地域の農場の人手不足対策のために実施していた農場での3か月の季節労働実施者に対する2回目のワーキング・ホリデー査証発行(希望者のみ)を2006年7月1日以降、畜産関連作業(羊毛の刈り取り・食肉解体)や林業・漁業にも拡大しし、現在申請者が増加している。
今回の措置で滞在できる期間は今の最長1年から2年になる。「農場での3か月間の季節労働」という条件は過去にさかのぼって適用されるため、既に帰国した人でも対象年齢(18?30歳)なら、証明するものがあれば2回目を取得できる。
2回目のビザは1回目をそのまま延長する形も可能で、ワーキング・ホリデーでオーストラリアに滞在中の若者が2回目の資格を得ようと季節労働を始める動きも出ている。オーストラリアでは多くの農家がワーキング・ホリデーの若者を貴重な労働力とみており、今後の増加に期待している。
オーストラリアでは、「ラウンド」という旅行をするワーキング・ホリデーメーカーも多い。これは、オーストラリアを一周ぐるっと回ってみる、という形態の長期旅行といえる。ワーキング・ホリデーの締めくくりに行ったり、ラウンドしながら滞在地を変えたりとさまざまな形態が見られる。